ファンというのは「ファンを増やすことをその主務にしている人」のことです。できることなら自分の死んだ後も、その作品の真価を伝道し続けてくれる後継者を絶やさないように心がけるのがほんとうのファンではないか。
街場の芸術論 内田樹
「なぜ人間には、社会には、芸術が必要なのか」という帯のタイトルに引かれ読んでみました。
この本は著者独自の視点から好きな映画、本、音楽などの作品への愛を綴っている内容になっている。
例えば、誰もが知っているスタジオジブリの作品への批評には、こんなものの見方があるのかと驚きながら読み進めることができる。
音楽や美術など抽象的な事柄を言語化するのが難しいと感じている方にもおすすめ
自分の好きな作品やモノを世の中の人にそっと届けたい(=ファン)方には
さらに自分の愛でるものを深く注意深く観察するきっかけにもなるので」、ぜひ手に取ってほしいです。